この世の地獄をとくと味わうがいい(後編)
意外。
地獄一の強面、ムー。
彼が地獄を出ていくという。
まだ村長就任から二週間も経っていないのに。
よく考えてみれば、人を呼び込む公共事業をいくつもやっていたんだ。
この辺は大人向けの観光地だが…
こどもをターゲットにする者もいた。
可愛いものを提案して、小さな子を呼び寄せようとしているに違いない。
ほら、グローブジャングルの完成式典に、こんな天気でこんな時間なのに一人嬉しそうに参加している…!
地獄の遊園地はかくも楽しげに完成し、まるで極楽のようだ。
建物の中には、可愛いカフェや癒しのスパエステまであるらしい。
しかし、まだ閉ざされた恐ろしい部屋があるという。
やはりここは地獄か。
そして、こんな地獄が心底恐ろしくなったのだろうか。
違った。
彼は自分が怖くなったのだ。
地獄に染まり、一層盛り立てていくに違いない自分が。
だからそれを村長に託し、自分を見失わないように逃げることにしたんだ。
…イオウ?
…あー、なんか温泉いっぱいあるね…
そりゃ硫黄臭もするだろうよ。
…あー、間欠泉もそこここに……
……………
ちゅーわけで、この世の地獄、いや極楽。
温泉いっぱいのじごく村、夢見公開です。
えーと、程よくツッコみながら読んでもらえた…よね?
(脚色するにあたり、多少時系列が前後している部分があります。)
地獄出身者のアドバイスにより、地元民が「上」と呼ぶ西側を、村の右上に見立てて建物や公共事業を配置してみました。
地獄の遊園地に走っている線路と乗り物は、もともと遊園地村全域に、中央広場に乗っかるようにミニSLを走らせたら面白いだろうなーと思ったものの縮小版なので、どういう乗り物かよくわからなくなっていますが、デザインは実際のケーブルカーから持ってきました。
そのままあのデザインのミニSLでイメージしてもらえればと思います。
ちなみに、遊園地部分の地面マイデザはこちらから。
線路は自作です。
芝生もタイルも自作してたんですが、キャンディの飛び石が可愛くて、しかし自作の芝生とは色が合わなくて、全体を借りて敷き詰めました。
なのでレール部分の芝生の色味がちょっと違っていますが、レールを敷くためにちょっと整地したからってことにしています。
他にもちょこちょこあちこちからの借り物有りです。
自作のものは夢で配布しています。
家の方はもっと完成度は低いです。
また後日改めて紹介します。
今日のだらしない。
ジュンの家がこんなにだらしなかったなんて…!
通い詰めてきれいにしてやる(笑)